痛くない、寝てるだけ、切らない、でも最先端過ぎて・・・

2016年07月25日

粒子線治療装置をご存知でしょうか?

なんだか難しい名前ですが、この「粒子線治療装置」、すごい機械なんです。簡単に言うと、寝ているだけでがん細胞を破壊してくれる夢のような機械です。目に見えない炭素や陽子の「粒子」を光の速度の70%程度まで加速し、がん細胞にぶつけ破壊します。この「粒子」は目に見えないので、自分の体に当たっても、体の表面を通過しても何も感じません。患者さんは本当に寝ているだけなのです。粒子線治療装置は、粒子を加速するために長い管が必要です。そのため、装置の大きさは巨大なものになります。

装置が高けりゃ治療も高い

装置はとても巨大であるゆえに、運用施設は建物から建設しなければなりません。一般的に、がんを治療するところは病院でしょうが、粒子線治療装置は広い土地がある地方に、専用の治療センターがあることがほとんどです。そしてお値段、装置と建物合わせて150億円くらいが相場です。作るのにこれだけかかるのですから、当然治療費も高額で、数百万円となります。一般家庭にはちょっと、いや、かなりの負担です。しかも田舎にある施設がほとんどであることと施設自体が少ないことで、遠方からの患者さんやそのご家族の交通費・宿泊費も必要となります。

数年先を見据えた判断を

自分もしくは大事な人ががんになったとき、なるべく苦しまない方法で治療したい・させたいと思う人が多いと思います。手術の負担や体の一部を切除する事例、薬の副作用で苦しむ患者さんの闘病生活を、みなさんもどこかで耳にしたことがあるでしょう。粒子線治療装置はそれらに比べると体の負担は非常に少ないです。しかし、前段で述べたとおり高価な治療です。どの治療にもメリットデメリットはあります。がんになってからでは遅いので、「もし自分や家族ががんになったら・・・?」ということをある程度の年齢になったら考えましょう。どんな方法で治療しますか?それはもちろん人それぞれですが、客観的に見てつらい思いをしたくない・させたくないのであれば、粒子線治療装置が最も良い方法であることは間違いありません。お金はかかりますが、その価値は間違いなくある、まさに「最先端」の治療です。

がん先端治療は公的医療保険が適用されない治療もあり、一般の保険医療に比べ費用の自己負担が多くなります。